横須賀市のDXをさらに進めよう

※昨日のホーリーナイトで配信した内容です。

 

皆さん、突然ですが、「DX」を知っていますか?

デジタル・トランスフォーメーションの略で、進化したデジタル技術を活用して、人々の生活をより良く変えていくことを意味します。

 

Transformation(トランスフォーメーション)は「変身」という意味で、Change(変化)よりも大きな転換を意味していて、
既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすものです。

 

私は3年前、これを議会で使ったら「また堀がカタカナ言葉使い出したよ」という感じで笑われもしましたが、

今では自治体改革のキーワードとして頻繁に使われている言葉です。

ここ2年間でのコロナ禍はデジタルに対する自治体の見方を大きく変えるものになったのは事実だと思います。

(コロナに感謝することは絶対にありませんが)

 

横須賀市も「デジタル・ガバメント推進室」を設置し、全庁的なデジタル化推進をするなど、他の自治体に負けないくらいのデジタル化を進めています。

 

市民の皆さんに直接的なサービスとしては、

コンビニでの住民票発行

公式LINEを活用した情報発信

LINEでの粗大ゴミ申込みと支払い

・病児保育の予約システム「あずかるこちゃん」の導入

 

などがあり、

この4月からもいくつか新しい取り組みがスタートしようとしています。

 

・トッパン・フォームズ「AIRPOST」の導入による、スマートフォンを活用した非対面での口座振替申し込み

・市が管理する道路の損傷に関する発見を「LINE」の市公式アカウントで報告できる機能について、『公園』も報告できるように追加

 

市民の皆さんにとっては少しずつ便利になっているわけですが、あくまでこれらは冒頭に挙げた「変化」のレベルにすぎないとも思っていて、これからは変化を積み重ねていった先の「変身」へと導いていく必要があると私は考えています。

 

 

そのためには、自治体行政がどういった方向に「変化」をし続けていくのかというビジョンが必要です。

 

 

一つは、脱申請主義による、誰も一人にさせない街の実現だと考えます。

「誰もひとりにさせないまち」は現市長が訴えているスローガンの一つであり、私堀りょういちも賛同するところです。

それを実現させるには、私はデジタルの力が不可欠だと思っています。

 

 

なぜなら、生活に余裕のない人、追い込まれてしまっている人は、いくつも窓口に行って相談して支援を受けるなどが困難だからです。

 

困っている人ほど支援が必要ですが、困っている人ほど、心理的に追い込まれてしまっているが故に、情報収集能力や判断能力が著しく鈍ってしまうもの。
そうであれば、申請しないと必要な支援を受けられないという前提(=申請主義)を変えていく必要があるんじゃないか。
これが、「脱申請主義」の考え方です。

 

例えば、千葉市はfor you という、「市が保有する住民情報を活用して、各制度の受給対象者となる可能性のある方に対し、LINEのメッセージにより個別にお知らせする」という取り組みを行っています。

(同じ取り組みをするには、横須賀市はデータベースが部署によってバラバラという課題があり、かなりハードルが高いのが実際で、将来的にこれは変えていく必要があると思っています。)

 

このようにして、デジタル技術を応用することで、本当に支援を必要としている人に支援を届けることができるのではないか。
それによって、最終的には「誰もひとりにさせないまち」を実現していくことができるのではないかと思います。

 

行政のDX化ははじまったばかりです。
ただのデジタル化にとどまらず、行政が「変身=トランスフォーム」するために、堀りょういちは更なる提言を続けていきます。

 

 

 

 

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