ひきこもり × e-Sports イベントの開催

横須賀市ではe-sportsの聖地になろうと、これまで横須賀での大会を開催したり、高校の部活動に機材を貸すなどの取組みを行ってきました。

 

 

そんな中で、令和4年10月の第1回大会に引き続き、今月15日にひきこもり者を対象としたe-Sports大会が開催されました。

 

 

以下、横須賀市のHPより

「ひきこもり状態にある方3名が三浦学苑高等学校の生徒5名と、操作方法等のアドバイスを受けながら、2つのチームに分かれe-Sportsによる団体戦を行いました。

 

 

コミュニケーションを通しての対人関係の構築や周りの意思を尊重することを不得手とするひきこもり状態にある方にとって、チームスポーツとしてのe-Sportsは、社会生活に必要なスキルを構築するきっかけになると本市では考えております。

 

 

「e-Sportsをするために外にでたい」

 

 

そんなささいな理由であったとしても、ひきこもり状態にある方が社会への一歩を踏み出すことが、ひきこもり支援事業の大きな一歩になります。」

 

 

従来のテレビゲームというと、一人部屋に篭って誰とも交流せずに画面にただ向かって言える、というイメージだと思いますが、

 

 

現在では、多くのテレビゲームがオンラインに接続して、遠くの第三者と対話をしたり、協働でプレイするなど、コミュケーションツールとしての要素も持つようになりました。

 

 

e-sportsのゲームは特にそのように見ず知らずの第三者とオンラインで繋がり、協力したりあるいは対戦したりして勝敗を競うもので、これまで他者との関わりをほとんど持てなかったひきこもり状態の方にとっては、e-sportsをすることは他者と関わりをもつためのきっかけになりうると考えられます。

 

 

https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/2630/dainikaihikikomori.html

 

 

 

私は、兼ねてから、e-sportsの聖地に横須賀市がなるなら、国際大会などの誘致を進めるだけでなく、ひきこもりの方への支援ツールや、高齢の方の生きがいづくりのためなど、広く活用を模索するべきではないかという提案を市にしていました。

 

 

 

今回、横須賀市でe-sportsを推進する部署と、ひきこもりの相談・支援を行う部署が、縦割りを超えて協働で新たな取り組みに挑戦したことは素晴らしいことであり、ぜひこの活動をさらに広げていっていただきたいと思いました。

 

 

 

気になることとしては、

・本取組みと従来のひきこもり支援をどう接続していくのか。

・今回参加した引きこもり状態の方は、横須賀市の何らかの支援に既につながっていた人ではないか。
そうでない人が、本取組みに参加できるような仕掛けづくりはできないだろうか。

・ひきこもりだけでなく、過去最多となっている不登校支援にも活用できないか。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2212/09/news083.html

 

など。

 

 

私も小中学生時代は暇さえあればテレビゲームをするようなゲームっ子でしたので、その楽しさはよく知っています。

(とはいえ、当日はオンライン通信なんてなくて、ゲームボーイ同士を端末で繋いで戦ったり、アイテムを交換するくらいのものでしたが)

ゲームには誤解や偏見も多くありますし、確かに依存などのリスクをはらんでいます。

しかし、物は使いようで、ゲームが人の成長や、社会とのつながりを生み、生きがいにつながりうるという可能性を切り捨てるものではないと思っています。

 

 

本市がこれからe-sportsをどのように活躍していくのか。注目したいと思います。

 

 

参考:市のひきこもり相談窓口

お悩みの方は下記までぜひご相談ください。

 

(成人のひきこもり相談・家族会・当事者会の運営)

横須賀市健康部保健所 保健予防課
第3担当 046-822-4336

 

(居場所づくり事業・就労支援事業)
横須賀市民生局福祉こども部 生活支援課
自立支援相談係 046-822-8070

 

(未成年のひきこもり相談)
横須賀市こども家庭支援センター こども家庭支援課
こども青少年相談係 046-823-3152

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