スタジオを経営している方に新年のご挨拶に行ったところ、「折角だから(ピアノを)弾いていけば」と言われ、久々にグランドピアノに触れることができました。
自宅にあるのは電子ピアノで、アナログのピアノを弾くのは本当に久しぶりのこと。電子音ではない、弦楽器としてのナチュラルな音を耳にすることができて幸せな時間でした。
ピアノについては、幼少の時にヤマハに通っていたくらいで、正直サッカーの方が好きでした。一方、転校した時に遠距離になることを理由にヤマハに通うのをやめて、自分で楽譜を買ってからピアノが楽しくなってしまって、下手の横好きで今日まで続けています。
最近は良い気分転換で、誰にもぶつけられないモヤモヤの多くはピアノにぶつけています(ごめんなさい、ピアノ)。
先日、ショパン国際ピアノコンクールで2位に輝いた天才ピアニスト、反田恭平氏の著書「終止符のない人生」を読みました。
自分が今一生懸命練習している曲を、若干14歳にして弾きこなし、十八番にしていたというエピソードを読んで、天才と凡人の差を改めて痛感。
才がないなら、自分が楽しむことに徹すれば良いと、かえって気持ちがスッキリしました笑。
そんな一方で、反田さんのピアノに向かう姿勢には心打たれました。
著書の中で反田さんは、人前でピアノを演奏するときはどんなに小さな演奏会だろうと絶対に手を抜かない。常に全力で演奏すると心に決めていると書いていました。そして、それが必ず新たな出会いを生むとも。
また、ショパン国際ピアノコンクールに出場することにはそもそも大いに悩まれたそうです。すでに輝かしい経歴があり、コンサートに引っ張りだこ。そんな反田さんがショパン国際ピアノコンクールに出て、もし早々に落ちてしまったら、経歴に取り返しのつかない傷がつく。
しかし、反田さんは小さい頃夢に見た舞台を諦めることなく、コンクールへの出場を決めます。そこには周りからどう見られるか以上に、自分が求める世界がそこにあるからということが、決心を固めた理由でした。
私はピアニストにはなれないし、世界から称賛されるような人には慣れませんが、イチ政治家として、その道を極めたいとは思っています。
議員として求められること一つひとつ、その大きい小さい、多い少ない、票につながるつながらないに関わらず、全力で取り組んでいく。
自分が志した理由を忘れずに、挑戦し続けていく。そうしたことを少しずつ積み重ねていこうと改めて思いました。
反田さんのコンサートチケットは発売と同時に完売してしまうそうですが、いつか反田さんの演奏を生で聴いてみたいなと思っています。その時までに、もう少しだけ練習して上達できればと思います(もちろん、趣味の範囲内で)。