祖父の墓参りで三浦霊園へ。
お墓は坂の中腹にあって、そこからの眺めが好き。
昨日は台風が過ぎた後だったこともあって、青が美しく広がっていました。
祖父は医者で、私もそれに憧れて、小さい頃から医者を目指していました。
ただ、残念ながら私が中学生の時に他界。
もし生きていれば、私の進路は変わることはなかったのかもしれません。
人のいのちを守るということほど、崇高な仕事はないと、私は今でも思います。
ただ、それは医者しかできないわけではないし、医者でも限界がある。
治すべきは「人」ではなく、この「社会」ではないかーー。
そう思って政治の道を志したのは高校生で、いわゆる思春期真っ只中。
今思い出しても青いなと思うし、今考えれば医者という立場でも、やれることは沢山あります。
でも、少なくとも当時はそうは思えませんでした。
「まじめに生きている人が、幸せに生きれる世の中にしなければいけない。」
「偏った、一部の価値観で人が評価されるべきではない」
「病気になる前に、深刻化する前に、必要な支援につながったり、生きられる道を作らねばならない。」
とか、そんなことを考えて、「世の中を変えるなら政治だ」と、自分の進路を大きく変えました。
医者の道をやめて、政治を志す、と言った時の周囲の落胆は大きかったです。
落胆のまま、亡くしてしまった大切な親族もいます。今でも申し訳ない気持ちです。
それでも、この道を選んだことは間違っていなかった。そう思います。
そして、あの世で思ってもらえるためにも、私は今を一生懸命に生きなければ、と思っています。
昨日は祖父に、妻と娘(孫)の元気な姿を見せて、自分の近況を伝えてきました。
そして、約束をしてきました。必ずーー。
次にこの景色を眺めるときは、どんな気持ちでいるだろう。
また、この美しい景色を、穏やかな気持ちで眺めることができたら。そう思いました。