異臭問題の現状について 横須賀市議会議員 堀りょういち

こんにちは。子育てパパ33才、横須賀市議会議員の堀りょういちです。

この夏から三浦半島地区で異臭問題が頻発しており、不安な状況が続いています。
ここ数日前からも横浜市や横須賀市で異臭がするとの声があり、多くの報道がなされました。

横須賀市議会に特別情報が入っているわけではないですが、ニュースの情報を以下にまとめてみました。

現在の状況

6月4日、7月17日、8月21日、9月19日、10月1日と毎月発生し、ここ数日前からも横浜、横須賀で発生している。
横須賀市内ではこの臭いを嗅いだ人が気分を悪くされて、救急搬送されるということも起きている(命に別状はないとのこと)。

行政の対応

  • 横須賀海上保安部は、三浦半島付近を航行する船舶を確認したが、特異な点はなかったとしている。
  • 13日、横浜市で消防の職員が異臭を感じた際に採取した、外の空気を市の研究所で分析したところ、ガソリンなどに含まれるイソペンタンと、ペンタンが市内の通常の大気と比べて、10倍以上の濃度で検出された。ブタンも通常の3倍近い濃度で検出された。
    ※早稲田大学先進理工学部の松方正彦教授によれば、においをかぐだけでは身体的な影響はないということ。

  • 14日、横須賀市消防局が専用の機器で空気を採取。現在、平塚市にある県の『環境科学センター』で成分の分析を行っている。
    結果は今週中にも判明する見通し。

  • 14日午後、神奈川県と横須賀市、三浦市それに警察や海上保安部などの担当者が集まって会議を開いた。
    今後、環境省から空気の採取機器を40台借りて、サンプルとなる空気を採取する態勢を拡充することで一致した。
    関係する自治体や機関が原因究明に向けて連携を強めることを確認。

コメント

神奈川県大気水質課 長谷川陽一課長

「これまでの異臭はにおいの質や当時の風向きがバラバラで、必ずしも1つの要因で起きているとも限らないと思われます。まずは臭いの成分が何なのか突き止めたうえで、原因究明を急ぎたい」

加藤勝信 官房長官

テロなどの人為的な関与の可能性について、現時点では、そのような情報には接していない。異臭の発生源は特定できておらず、原因となる物質も、政府として確認できていない」
「地域住民の良好な生活環境や健康が損なわれるおそれがあるのではないかという不安がある。環境省を中心に、関係自治体と情報共有が行われており、今後も必要に応じて、専門家を派遣するなど、調査への協力を行いたい

最後に

今回の相次ぐ異臭問題で、多くの市民の皆さんが不安を感じていらっしゃると思います。
「大地震の前兆ではないか」「テロではないか」「不法投棄ではないか」という声もありますが、確たる事実はまだつかめていない状況のようです。
空気の摂取もできたようなので、これから成分の分析が本格的に進むと思いますので、まずはその報告を待ちたいと思います。

10/5に市長メッセージも発信されておりますが、市民の皆さんにおかれましては、危険と感じることがありました ら、迷わず 119 番通報をお願いいたします。気分を悪くして病院に運ばれた方もいらっしゃいます。異臭を感じた場合は、窓を閉めるなどして外気を遮断するとともに、消防への通報をお願いいたします。


引用元:
・NHK「横浜市や横須賀市で再び異臭の通報 消防が成分の分析へ」2020年10月14日 18時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201014/k10012663351000.html
・東京新聞「原因不明の「異臭」、三浦半島で 1人搬送」2020年6月5日 13時56分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/33592
・FNNプライムオンライン「ことし5回目 臭いの正体は? 異臭騒動に不安の声 神奈川・横須賀市」2020年10月2日 金曜 18:13
https://www.fnn.jp/articles/-/91214
・横須賀市長メッセージ
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0520/sityou_message.html

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