教育と福祉に橋をかけよう

こんにちは。横須賀市議会議員の堀りょういちです。

「教育福祉」という領域について高校生の時から今まで、最も重要なテーマの一つとなっています。

 

その名の通り、教育という領域と福祉という領域の重なっているところであるわけですが、

具体的にいえば、不登校・ひきこもり対策や障がいや疾病等のある子どもへの学習権の保障などです。

 

これらはとても重要なテーマであるわけですが、

役所では教育を司る「教育委員会」と福祉を司る「首長部局」とでその組織は全く別になっていて、しばしば縦割りになりがちです。

必要な連携ができていなかったり、無駄があったりして、

その結果、子どもたちや保護者が必要な支援からこぼれ落ちてしまうということが問題となります。

 

例えば、不登校の子どもについても、単なる本人の学力や教師の態度に問題があるだけなら、「教育」の枠組みで解決できるかもしれません。

しかし、その背景に本人の障害があったり、家庭内のトラブルがあったりしたとき、学校の管理運営が主である教育では届かない領域になってしまいがちで、「福祉」の枠組みからのアプローチが必要になってきます。

 

最近では学校も家庭訪問は極力しなくなったり、地域活動に参加しなくなったりと、ますます学校内のことに重点が置かれるようになっています。

そうすると、普段の子どもの様子や家庭の様子を把握することは難しくなっていくわけです。

 

こうした教育の限界に対して福祉的な視点を取り入れようとする具体的な動きにSC(スクール・カウンセラー)やSSW(スクール・ソーシャル・ワーカー)があります。

SCはわかりやすいと思いますが、直接子どもや保護者から相談を聞き、心理的な観点から支援を行なっていく職です。

一方のSSWは、学校側と家庭側双方の声を聞きながら、それぞれの間に立ち、さまざまな調整役を行なっていく職です。

 

先日、私たち会派一市民は現役で市内のSSWをしている方にお話を伺いました。

 

横須賀市は全県で見ても不登校の出現率が高い地域ですが、その対策の最前線に立つSSWの体制には、極めて深刻な課題があると改めて感じました。

■圧倒的な「量」の不足

現在、横須賀市では5名のSSWで市内の全小中学校を担当しています 。

国は「全中学校区に1名配置」とはしているものの、実際には1名が複数の学校区を受け持つことも多いです。

横須賀市の現状としては、5名が週2日勤務で市内全域をカバー。

都内の先進的な自治体と比較すると、お子さん一人あたりにかけられる時間は7分の1から8分の1に留まっており、南関東でもワースト級の少なさということでした。

この圧倒的な人員不足により、本来SSWの関わりが有効なお子さんの全てに関与することが叶わない状況にあります 。

 

■「週2日勤務」が招く支援の質のジレンマ

SSWは、家庭環境の悪化や保護者の精神疾患、経済的困窮など、学校だけでは解決できない複雑な背景を持つお子さんや保護者と接します。

しかし、週2日という限られた勤務形態が、支援を難しくします。

信頼関係構築のために何度も訪問が必要なケースでも、月1回行けるかどうかの頻度になってしまい、「効果が出る前に支援が途切れる」という悪循環が生じているとのことでした。

 

このほかにも、多数課題をいただきました。

 

このように教育と福祉との橋が極めて危ういものになっているということは深刻な課題です。

 

今後始まる3月定例議会での質疑に活かします。

 

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