H18年度に財政破綻をして、現在は財政再生団体として借入金の償還をし続けている夕張市に伺いました。
財政再生計画で職員給料は平均20%削減。市長は7割カット、議員も約4割カットするなど、総人件費の大幅カットを行いました。
市職員数は、財政破綻したH18年度と比較して1/3程度にまで縮小しています。
市内人口はピーク時の約12万人から急減し、現在令和5年度4月で6,698人。毎年500人程度が減少し続けています。なんと高齢化率は5割を超えている現状です。
こうした現状に、夕張市はコンパクトシティ化を推進し、インフラ整理を進めていますが、住民の反対などで中々進まない現状とのこと。
令和8年度にようやく償還を終える予定ですが、どのようなまちづくりのビジョン・計画を立てていくのでしょうか。。。
横須賀市の財政は破綻をするほどに差し迫った状況とは言えないものの、人口減少・少子高齢化、インフラの大規模修繕の必要性など、決して楽観視できるものではありません。
夕張市内を視察する中で、多くの建物がゴーストタウンとして廃れたまま残っている姿を目の当たりにする中で、自治体経営の成否が住民生活に与える影響の大きさを痛感しました。
明日の夕張にしないためにも、公共施設再編の着実な推進、スクラップ&ビルドの視点に立った事務事業の点検が重要と感じます。