7月26、27日は地元根岸町(千片)の祭礼。
実に4年ぶりで準備段階からトラブルも多かったのですが、皆で良い時間を過ごすことができました。
祭りはいわゆる神事で、神様をお神輿に乗せて街中を練り歩くわけですが、そういう「祈り」とか、
みんなで集まって何かの一つのことに夢中になる体験はどんどん数が減ってきているのが実情ですよね。
担ぎ手などの不足などはどこの地域でも言われています。
でも、こうした伝統行事や風習というのはやはりなくすべきではない、と今回の祭りを通して改めて感じました。
かつて伝統行事はそれ以上に重要なものなどなくて、皆仕事やプライベートよりも優先して、そうした地域の活動に参加していたと聞いています。
しかし、それがいつの間にか逆転して、経済活動が優先されるようになり、仕事で忙しいからと、地域には人はどんどん消えていっている。
価値観が多様化している現代において、どちらを優先すべきかという議論はすべきでないと思いますが、あまりにも私たちは日々が忙しくなってしまって、
みんなでバカみたいに騒いだり、大声張り上げたり、知らない人と肩を組んだり、歌ったり踊ったりすることの意義を忘れてしまっているような気がします。
こういう無駄と思われる時間、日常と切り離された祈りの時間にこそ、人生の豊かさみたいのを感じ取れる瞬間が詰まっているのではないかと、ふと思う時があるんです。
どういう国を目指すべきか、どういう街を目指すべきかと考える時、祭りという行為の中にある意味を少し考える必要があるのではと思います。