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ここのところ著名な方が国内外で相次いで自殺で亡くなっている報道を受けて、胸を痛めている方も多いと思います。
また、コロナ禍で、生活が大きく変わり、経済も傾いていく中で、今後自殺でなくなる方も増えていくのではないかと心配しています。
そんな中で、多くの方から、つらい思いをしている人、悩んでいる人に対して、どのように関わればよいのか教えてほしい、というお問い合せをいただきます。
そこで、今回は基本的な対応方法である「TALKの原則」を皆さんにお伝えします。
覚えやすくて、関わり方のエッセンスが盛り込まれているので、ぜひすべての人に知ってもらいたいです。
TALKとは、Tell、Ask、Listen、Keep safeの頭文字を取ったものです。
一つずつご説明します。
まずはTell「伝える」
心配していることを言葉にして伝える、ということです。
様々な悩みを抱えている人の多くは、自分の気持を誰にも言えず、強い孤独感・孤立感を抱えています。
そこで、周りに話を聞いてくれる人がいること、心配してくれる人がいること、その存在を伝えるだけでも意味があります。
ですので、心配しているよ、最近ゲンキなさそうだけどどうしたの?と声をかけるだけでも十分意味があります。
次にAsk「尋ねる」
ここで何を尋ねるかと言うと、「自殺したいと思うくらい辛いか?」です。ここで敢えて「自殺」という言葉を使う。
これを講演や勉強会などで話すと驚く方も多いのですが、重要です。
死にたいくらい悩んでいる人も、「死にたい」と口にすることをためらう人も多いです。
そんな重たい話をするべきではないんじゃないか、あるいは、死にたいという言葉を言っても周りから「そんな冗談言うなよ」と茶化されてしまうだけじゃないかと、どうしても抵抗があります。
そこで、相談を聞く側が「死にたいくらい辛いの?」と聞いてあげることで、「あ、ここでは自分の気持を正直に話して良いんだ」とハードルを下げてあげる事ができます。これが重要です。
3つ目のListen「傾聴」
耳を傾けること。tellとaskで自分の心配を伝え、死にたい気持ちを尋ねたら、後は基本的には相手の気持ちに耳を傾けることに注力してください。
傾聴のスキルについてはたくさんの本が出ていますし、また別の動画でお伝えできればと思いますが、決して簡単では有りません。ここは正直経験も必要です。
ここでは、NGだけを覚えておいてください。悩みを聞くことでしてはいけないNGなことは、相手の言葉を頭ごなしに否定すること、一般論や自分の考えを相手に押し付けること、解決を急ごうとすることです。あくまで、相手の気持ちに寄り添って、相手のペースで、相づちをうったり、ねぎらいの言葉をかけてあげたり、積極的な傾聴を心がけてください。
最後に4つ目のKeep Safe「安全を確保する」
これは平たく言うと「つなげる」ということです。
声をかけて話を聞いた人が、すべて1人で背負い込む必要はありませんし、すべきでは有りません。
関係機関、関係する人に応援を求めてつないでいくということが大事になります。
自殺対策として、各自治体でいろいろな相談窓口が整備されてきています。
最近ではSNSの相談窓口なども充実し始めています。
説明欄に一部掲載していますので、ぜひ知っておいてもらえたらと思います。
以上、Tell、Ask、Listen、Keep safeの頭文字4つのTALKの原則。
ぜひ皆さん覚えておいてください。
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★リンク集
・(横須賀市民向け)相談窓口紹介冊子「よこすか心のホットライン」
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3130/katabami/hotline.html
・よりそいホットライン(24時間・365日の電話相談窓口)
https://www.since2011.net/yorisoi/
・SNS相談
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html