【政策考①】横須賀版「ネウボラ」を作ろう‼

年間1,198。横須賀市の児童相談所における相談の件数です。このうち611が虐待に関する相談件数です(平成29年度速報値)※1。

先日、目黒区に住む女の子が、親に虐待を受けて亡くなったとされる事件が大きく報道されました。このような悲劇が横須賀で起きないとも限りません。

私は松下政経塾時代に児童相談所の職員と同行したり、一時保護所や児童養護施設に泊まり込んで子どもたちと日々を過ごすなど、現地現場を通して、この問題に向き合ってきました。

虐待の一義的な責任は、もちろん虐待をした親にあります。しかし、その親を一方的に非難し、弾劾するだけでは、根本的な解決には繋がりません。

虐待は家族のSOSでもあります。多くの虐待が、生活苦や心身の病気、子育て・介護疲れ、家庭内不和など、様々な要因が積み重なって起きています。大切なのは、これらの諸問題が深刻化する前に、必要な支援につながることです。

そこで、学びとなるのが、フィンランドが実践する家族支援「ネウボラ」です。母子だけでなく家族全体を切れ目なく支援し、「ここに来れば、この人に会えば、相談に乗ってもらえる」という体制を構築しています。これを、私たちの街の実情に合わせて作ることができないか。私はそう考えています。

もちろん、財源や人材については様々な工夫が必要になると思います。しかし、将来を生きる子どもたちの大切な発達時期である乳幼児期に、安心した子育て環境を作ることは、「将来への投資」と言え、また、「横須賀で子育てをしたい!」と思う若い世帯を呼び込む材料にもなるはずです。

私は政治に挑戦するにあたり、児童虐待対策については絶対に取り組んでいくことの一つにしています。「横須賀版ネウボラ」は、あくまで対策の一部であり、一案に過ぎません。これからも現地現場を通して、どのような施策が必要なのか、考えていきたいと考えています。

※1 横須賀市児童相談所の相談受付件数について(速報値)(2018年4月25日時点版)    https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3490/nagekomi/20170421.html

※2 写真は、松下政経塾時代における児童養護施設での研修場面です。

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