いくつになっても未来を描ける街、横須賀を目指して。

 僕は駅に立つ時、キャッチフレーズである「未来を描く、横須賀で。」と書かれた旗を掲げています。

ある日、一人の高齢の女性から、「私にとって大事なのは未来じゃない、今なのよ!」と言われたことがあります。

 僕は、「明日はどんな楽しい一日が待っているだろう」というワクワクする気持ちが、今を生きる活力につながると思っています。
 そして、そのようなワクワクする気持ちは、子どもや若者だけのものではなく、90歳で も 、100歳でも持ち続けられるものと思います。すべての人に「未来」はあるのです。

 一方で、近年は「終活」という言葉が流行ったり、高齢化による医療費の増加が国の財政を圧迫しているなどと語られます。如何に美しく人生を終えるか、如何に早く人様に迷惑をかけずに死ぬか、ばかりが語られ、高齢の方が生きがいや楽しみを語ることが 恥ずかしい 、タブーだという風潮になってきてやしないかと、僕は危惧しています。

 いくつになっても活躍できる、生きがいを感じられる横須賀を目指したいと、僕は思っています。具体的には、高齢の方が集い、自由に交流できる場づくりや 、これまでの人生経験や知識を活かして社会貢献を志す方のための学びと実践の場づくり、左記で紹介し たような生涯スポーツの普及等です。上 記のような取組は、認知症対策などにも大きな効果が期待できます。生きがいと健康は地続きです。

 高齢の方が毎日を楽しく生きている姿は、子どもや若者世代にとっても希望に映ると思います。「ワクワク」が世代を越えて繋がっていく、そのような街にできたら最高ですよね。

(本コラムはHORI TIMES vol.2に掲載されています。)

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